LinkedInって何?フランス就活に必要?LinkedInの使い方を知りたい。
こんなお悩みを解決します。
- 本記事の内容
・LinkedInの様々な使い方
・欧米ではLinkedInは名刺代わり
・企業はLinkedInを経歴詐称のチェックに使う
・LinkedInは就職・転職活動に大活躍
- 本記事の信頼性
フランスで働いていると、海外に住んでみたい、海外で働きたい、フランスで就職したい、という日本人から、どうやって就職活動をしたのか、聞かれることがとても多いです。
フランスで就活するためには必須のビジネスSNS「LinkedIn」の使い方を解説します。
フランスで就職活動をしようと思っても、日本人の経験者が少なく、仕事の探し方の情報が少なくて困ると思います。私の実体験から、仕事探しに役立つ実践的な方法をご紹介します。
LinkedInの様々な使い方
LinkedInは、ビジネスシーンに特化したSNSで、登録ユーザー数は世界200カ国以上で6.7億人を超えています。フランスでも2千万人に使われています。
必ずしも、就職・転職のみが目的のSNSではありませんが、下記のようなビジネスにおける様々な目的に使用されています。就職・転職目的のみでないゆえに、かえって、就職・転職に非常に役に立つ設計となっているところが興味深いです。
・履歴書や自己紹介として
プロフィールをきちんと作成すれば、履歴書代わりになりますし、仕事の実績、持っているスキルなどをアピールする自己紹介の場として使えます。
・ビジネスのネットワーキング作りに
仕事関係で知り合った同僚や上司、取引先など、ビジネス上のつながりを形成できます。
会ったことがない人でも、仕事上でつながりたい人とコンタクトがとれるので、新規顧客の開拓も出来ます。
・ビジネスの情報収集に
気になる企業や憧れのビジネスマンなどをフォローしておけば、「タイムライン」の欄に投稿が表示されるので、ビジネスの情報収集に役立ちます。
・就職・転職に大活躍
未公開求人を検索できるのみならず、LinkedInではダイレクトオファーは当たり前で、企業からのスカウトを多く受けることが出来ます。
また、「つながり」をたどっていけば、「知り合いの知り合い」のような形で、希望企業の社員や人事とコンタクトを取ることも可能です。
欧米ではLinkedInは名刺代わり
名刺交換の代わりにLinkedInのQRコードを交換
欧米ではビジネスマンがLinkedInのアカウントを持っていることは常識になっているので、名刺を交換するように、LinkedInをQRコードで交換することがよくあります。
カンファレンスや規模の大きい国際会議など、大人数と初めて会うような場では、名刺交換をするよりもLinkedInのプロフィールを交換する方が、その後の連絡も取りやすく、会った人の経歴やどんな人と繋がっているのかが一目でわかるので、数段便利です。
同窓生や同僚など、知り合いとつながる
LinkedInは、あなたのアドレス帳からつながりたい相手を探してくれるだけでなく、コンタクトを取りたい人の名前を直接検索することも可能です。
また、属性を絞り込む機能があるので、出身校や、同じ業界・職種などで検索もできます。
例えば、しばらく会っていなかった同級生や元同僚、仕事関係で知り合った取引先などとコンタクトを取れます。
LinkedInでは、知らない人ともつながれる
また、直接的につながりのない相手でも、LinkedInユーザーであれば、「つながりを申請」して連絡することも可能です。
例えば、出身校の検索から、希望の企業で働いているOBやOGを探して、OB(OG)訪問にも役立てられます。
「知り合いの知り合い」をたどっていけば、気になる企業で実際に働いている人にコンタクトを取って、話を聞けるかもしれません。
企業はLinkedInを経歴詐称のチェックに使う
フランス人はアピール力がとても強いので、CV(履歴書)の中に多少の実績の誇張が入ることがあるのは、企業も予測しています。
ただ、学歴や職歴など重要な点については、企業側もしっかり確認します。採用プロセスの初期段階における簡単な手段として、LinkedInで軽くチェックすることがよくあります。
(その後の採用プロセスの中で、場合によっては元上司や大学の教授の推薦状を求める場合もあります。また、採用時には卒業証書の写しを求めることもあります。参照「CV, モチベーションレター」)
企業側は、CVに書かれた内容の信ぴょう性を確認するために、候補者のLinkedInアカウントの「つながり」をチェックし、CVに書かれている出身校の同級生や、過去に所属していた会社の人達と自然な交流があるかを見ることがあります。
例えば、出身校の同級生と一人もつながっていないと、本当にその学校を卒業したのか?と疑問を持たれてしまうかもしれません。
逆に言うと、企業に提出したCVとLinkedIn内のプロフィールに矛盾がなく、CVと照らし合わせて自然な形で同級生や同僚達とネットワークがあることを示せれば、CVの信頼度を非常に高められます。
LinkedInは就職・転職活動に大活躍
LinkedInのプロフィールが履歴書代わり
上記のように、LinkedInのプロフィールは、一般に公開されていて(公開範囲は自分で設定できます)、客観的にチェックすることが可能なので、単なるCVよりもプロフィールの内容に信用がおけます。
この信頼性が企業の支持を得て、多くの企業が、募集の際に候補者にLinkeInのプロフィールをリンクさせるよう求めるようになってきています。
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LinkedIn内の求人
LinkedInにプロフィールを登録していると、そのプロフィールに合った「お勧めの求人」の提案がされて、非公開求人も検索することができます。
「おすすめの求人」から直接転職に応募でき、何より良いのは、その企業で働いている同窓生の検索ができることです。同様に、その企業で現在働いていて、過去に自分と同じ会社で働いたことがある人も検索できます。
例えば、この「お勧め求人」の企業では、私と同窓で、現在社員の人が66人います。
社員の中の同窓生のリストを見られるので、知り合いの知り合いをつたっていけば、この中のだれかとコンタクトを取って話を聞くことは難しくないと思います。
LinkedInを通じてスカウトが来る
プロフィールを充実させていれば、転職エージェントやヘッドハンターからスカウトが来ます。リクルーターはキーワードで検索しているので、プロフィールを充実させましょう。
私が受けたスカウトの中で例として2件お見せします。個人情報はモザイクをかけていますが、実際のメッセージです。
例1:フランスのヘッドハンターからのスカウトメッセージ
「乳製品メーカーの輸出部門の責任者をリクルート中です。ビジネスユニットの副社長の直属の部下のポジションです。まずは電話で詳細をさせてください。」
例2:日本のエグゼクティブサーチファームからのスカウトメッセージ
「下記案件につき詳細を説明しご相談させてください。企業:大手食品メーカー(東証一部上場)、ポジション:現地法人経営層候、勤務地:フランス パリ」
LinkedInで希望企業にコンタクト
希望の企業に求人が見つけられない場合、人事部のアドレスさえわかれば、人事部あてにCVを送れます(直接アタック にリンク)。ただ、これはフランス人がみんなやっている方法なので、なかなか開封してもらえない難点があります。
もし、人事部長か人事の採用担当の人の名前を見つけられて、具体的に名前を書くことが出来れば、CVを見てもらえる確率が高まります。
そこで、LinkedInで希望企業の人事部長の名前を調べたり、「つながりを申請」してコンタクトをとったりしてみましょう。もし人事部の人と直接コンタクトを取ることが無理でも、その企業で働いている人とつながることが出来れば、話を聞く中で、人事部長の名前を聞くことができるかもしれません。
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